今月の主題 PCRを用いた病原微生物の検出
技術解説
C型肝炎ウイルス(HCV)
森 茂久
1
Shigehisa MORI
1
1国立がんセンター研究所
キーワード:
HCV
,
遺伝子型
,
RT-PCR法
,
ウイルスの定量
,
汚染
Keyword:
HCV
,
遺伝子型
,
RT-PCR法
,
ウイルスの定量
,
汚染
pp.169-176
発行日 1993年2月15日
Published Date 1993/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901430
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HCVには現在6種類の遺伝子型が存在しており,筆者らはこれらをⅠ~Ⅳに分類することを提唱している.HCVの遺伝子診断にはRT-PCR法が採用されている.また,最近では検出感度を上げるためにRT-nested PCR法が使われている.この方法は感度が高い反面,汚染が起こりやすいので十分な注意が必要である.RT-PCR法は感染の検出のほか,遺伝子型の分類,血中ウイルス量の定量などにも応用されている.〔臨床検査37(2):169-176,1993〕
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