技術講座 免疫
C型肝炎ウイルス(HCV)抗体検出法
野本 剛史
1
,
山下 精彦
1,2
1日本医科大学付属病院中央検査部
2日本医科大学付属病院第一外科
pp.790-795
発行日 1992年9月1日
Published Date 1992/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543901263
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
サマリー
C型肝炎ウイルス(HCV)遺伝子のcDNA断片5-1-1がイムノスクリーニングによって得られ,そしてこの断片を手がかりにHCVの全長cDNAが得られ,HCV遺伝子解析の進展と並行して,この元のcDNA断片を含むc1OO領域の酵母で発現された。これにより,この発現蛋白c1OO-3抗体検出の系が開発された.このアッセイの結果,HCVが世界中のほとんどの輸血後および散発性の非A非B型肝炎の原因ウイルスであることが判明し,現在の臨床検査の1つとして貴重な存在である.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.