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特集
4.誤嚥のリスク因子と誤嚥性肺炎のリスク因子
Risk factors for dysphagia or aspiration pneumonia in the elderly
寺本信嗣
1
Teramoto Shinji
1
1和光駅前クリニック
キーワード:
誤嚥
,
不顕性誤嚥
,
誤嚥性肺炎
,
高齢者
Keyword:
誤嚥
,
不顕性誤嚥
,
誤嚥性肺炎
,
高齢者
pp.48-52
発行日 2016年11月25日
Published Date 2016/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201612048
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抗菌薬の進歩によって肺炎診療は進歩したが,超高齢社会の到来によって抗菌薬治療で完治しない誤嚥性肺炎の頻度が増加し,肺炎死亡の増加につながっている。嚥下障害と誤嚥が誤嚥性肺炎の条件となるが,1回の誤嚥が肺炎を生じるわけではない。誤嚥にフレイルが加わって肺炎を発症するリスクが相乗的に増加する。この誤嚥リスクと肺炎リスクを分けて評価しないと,誤嚥を過大評価し,過剰な食事摂取制限が進む一因となり得る。胃液の誤嚥では肺炎を生じないということを理解することが大切である。