Japanese
English
特集 臓器障害・生理機能に対応した抗菌薬の適正使用
1.感染症と臓器障害
2)感染症様の症状を見せる臓器障害
Organ damage due to non-infectious disease that can be easily confused with infectious disease
鈴木純
1
Suzuki Jun
1
1岐阜県総合医療センター感染症内科 部長
キーワード:
感染症様
,
非感染性
,
肝障害
,
腎障害
,
血球減少
,
肝障害
Keyword:
感染症様
,
非感染性
,
肝障害
,
腎障害
,
血球減少
,
肝障害
pp.36-42
発行日 2016年2月25日
Published Date 2016/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201603036
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非感染性疾患で起こる臓器障害の中には,一見,感染症が原因と思わせてしまうものがある。それには,〈1〉 ある非感染性の臓器障害がその臓器系を侵す感染症と鑑別が必要になる場合,〈2〉 いくつかの臓器障害を起こす全身性疾患(または全身に影響を与えやすい疾患)が,敗血症や全身性の感染症と鑑別が必要になる場合がある。本稿では,頻度の多い臓器障害である,肺障害,腎障害,血球減少(おもに血小板減少),肝障害に焦点を当てて,感染症と混同しうる非感染性疾患について解説する。見つかった臓器系の異常に対して,「感染性なら○○,非感染性なら××」といった思考の枠組みを普段からもっておくことが重要である。