Japanese
English
特集 C型ウイルス肝炎の治療における最近の進歩
1.ペグインターフェロンα・リバビリン併用療法
PEG-INFα plus RBV treatment for chronic hepatitis C
古庄憲浩
1
,
小川栄一
2
,
村田昌之
3
Furusyo Norihiro
1
,
Ogawa Eiichi
2
,
Murata Masayuki
3
1九州大学病院総合診療科 准教授
2九州大学病院総合診療科 助教
3九州大学病院総合診療科 診療准教授
キーワード:
C型慢性肝炎
,
ペグインターフェロンα
,
リバビリン
Keyword:
C型慢性肝炎
,
ペグインターフェロンα
,
リバビリン
pp.25-30
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201504025
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C型慢性肝炎の肝病態の進行を抑制する最大の目標は,HCV(C型肝炎ウイルス)の持続感染の排除,つまり,HCV血症の持続消失である。2004年以降,臨床現場で長期に使用されたペグインターフェロンα(PEG-IFNα)とリバビリン(RBV)併用療法のHCV血症持続消失率には限界があり,治療抵抗例が残った。C型慢性肝炎に対する治療は,現在,世界ではインターフェロンフリーの経口薬だけの治療が中心になっている。しかし,PEG-IFNα・RBV併用療法のエビデンスをふまえ,次世代の治療戦略に利用すべきである。