Japanese
English
症例報告
ペグインターフェロン,リバビリン併用療法による固定薬疹の1例
A case of fixed drug eruption caused by combination therapy with pegylated interferon and ribavirin
時田 智子
1
,
塚原 智典
2
,
笹生 俊一
3
,
小野寺 英恵
4
,
赤坂 俊英
4
Tomoko TOKITA
1
,
Tomonori TUKAHARA
2
,
Syunichi SASOU
3
,
Hanae ONODERA
4
,
Toshihide AKASAKA
4
1八戸赤十字病院皮膚科
2八戸赤十字病院消化器内科
3八戸赤十字病院病理
4岩手医科大学皮膚科学教室
1Division of Dermatology,Hachinohe Red Cross Hospital,Hachinohe,Japan
2Division of Internal Medicine,Hachinohe Red Cross Hospital,Hachinohe,Japan
3Division of Pathology,Hachinohe Red Cross Hospital,Hachinohe,Japan
4Department of Dermatology,Iwate Medical University,School of Medicine,Morioka,Japan
キーワード:
ペグインターフェロンα-2b(PEG-IFNα-2b)
,
リバビリン
,
固定薬疹
Keyword:
ペグインターフェロンα-2b(PEG-IFNα-2b)
,
リバビリン
,
固定薬疹
pp.808-811
発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412102419
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要約 57歳,女性.2008年2月よりC型慢性肝炎に対し,ペグインターフェロンα-2b(PEG-IFNα-2b)(ペグイントロン®)とリバビリン(レベトール®)の併用皮下注射を開始した.注射数時間後に,顔面に類円形の境界不明瞭な紅斑の出現を繰り返していた.同様の紅斑は注射部位にも認めた.PEG-IFNα-2b(ペグイントロン®),リバビリン(レベトール®)のパッチテストを行うにあたり,皮疹部位である顔面では同意が得られず,背部で施行したが陰性であった.しかし,注射部位に繰り返し皮疹を生じ,また,組織学的に表皮の海綿状態,液状変性と真皮のリンパ球浸潤,毛包周囲のリンパ球および好中球浸潤を認めた.これらの所見から,PEG-IFNα-2bあるいはリバビリンのいずれかによる固定薬疹が発症したと考えた.
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