インターフェロン・フリーC型肝炎治療
遺伝子型1型のC型肝炎の抗ウイルス治療 DAA併用ペグインターフェロン・リバビリン併用療法の適応と意義
朝比奈 靖浩
1
1東京医科歯科大学 消化器内科・肝臓病態制御学講座
キーワード:
Interferons
,
Ribavirin
,
ウイルス遺伝子
,
遺伝子型
,
肝炎-C型
,
肝臓腫瘍
,
抗ウイルス剤
,
多剤併用療法
,
Interferon-Alpha
,
治療成績
,
ウイルス薬剤耐性
,
Telaprevir
,
発癌
,
Simeprevir
,
Vaniprevir
,
Polyethylene Glycol-Interferons
Keyword:
Simeprevir
,
Antiviral Agents
,
Drug Therapy, Combination
,
Genes, Viral
,
Hepatitis C
,
Interferons
,
Genotype
,
Liver Neoplasms
,
Ribavirin
,
Interferon-alpha
,
Treatment Outcome
,
Drug Resistance, Viral
,
Carcinogenesis
,
Telaprevir
,
MK-7009
pp.1469-1474
発行日 2016年9月20日
Published Date 2016/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2017027152
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C型肝炎治療はインターフェロン・フリー治療の時代に突入し,これまで抗ウイルス療法の中心であったインターフェロンの役割は急速に減少してきている.しかし,インターフェロン・フリー治療では,多剤耐性ウイルスや薬剤相互作用の問題,およびインターフェロン・ベース治療と同等の肝発がん抑止効果が得られるかなど新たなる問題も山積している.抗ウイルス療法による発がん抑止のエビデンスがあるのは,インターフェロン・ベース治療においてのみであることと,薬剤耐性変異の存在が問題とならないことを鑑みると,宿主のインターフェロン反応性が良好な症例に対しては,インターフェロン・ベース治療を選択肢として考慮する意義は未だある.
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