Japanese
English
特集 C型ウイルス肝炎の治療における最近の進歩
序 -C型肝炎の治療の現在と今後-
Present and future treatment of hepatitis C
四柳宏
1
Yotsuyanagi Hiroshi
1
1東京大学大学院生体防御感染症学(感染症内科)准教授
キーワード:
DAA
,
インターフェロン
,
発がん
,
肝外徴候
Keyword:
DAA
,
インターフェロン
,
発がん
,
肝外徴候
pp.22-23
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201504022
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- Abstract 文献概要
C型肝炎のウイルスゲノムが最初に報告されてから25年余りが過ぎた。レプリコンシステムや培養技術の進歩がC型肝炎ウイルス(HCV)の複製・増殖のメカニズムを明らかにし,増殖過程を阻害する抗ウイルス薬(direct acting antiviral:DAA)の開発を可能にした。DAAとインターフェロンによりC型肝炎は制御可能な疾患になりつつある。しかしながら,免疫寛容にある例における治療,ウイルス排除後の発がん,肝外徴候や肝内代謝に対する理解と治療に関しては未知の部分が残されており,今後の課題である。