Japanese
English
症例報告
ペグインターフェロンα-2bおよびリバビリン併用療法中に播種状紅斑丘疹型薬疹を生じた1例
A case of the generalized eruption occurred during combination therapy with peginterferon α-2b and ribavirin
高井 郁美
1
,
勝浦 純子
1
,
定平 知江子
1
,
米田 耕造
1
,
窪田 泰夫
1
Ikumi TAKAI
1
,
Junko KATSUURA
1
,
Chieko SADAHIRA
1
,
Kouzo YONEDA
1
,
Yasuo KUBOTA
1
1香川大学医学部皮膚科学教室
1Department of Dermatology,Faculty of Medicine
キーワード:
ペグインターフェロンα-2b(PEG IFNα-2b)
,
リバビリン
,
慢性C型肝炎
,
皮膚障害
Keyword:
ペグインターフェロンα-2b(PEG IFNα-2b)
,
リバビリン
,
慢性C型肝炎
,
皮膚障害
pp.789-792
発行日 2006年8月1日
Published Date 2006/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412100993
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
67歳,女性.10年前に抗HCV抗体陽性を指摘され,慢性C型肝炎の保存的治療を受けていた.2005年3月よりペグインターフェロンα-2b(PEG IFNα-2b)の100μg/週,皮下注射とリバビリン(800mg/日)内服による併用療法を開始した.PEG IFNα-2b皮下注射の初回より注射部位である両上腕部に局所熱感を伴う紅斑が生じていたが治療を継続していた.併用療法開始より約2か月後,PEG IFNα-2b皮下注射8回目の翌日から体幹,四肢に小豆大までのそう痒を伴う紅斑,丘疹が出現し,徐々に拡大,癒合した.併用療法を中止しプレドニゾロン30mgより内服開始した.ステロイド外用,抗アレルギー薬の併用で軽快した.PEG IFNα-2b,リバビリン,ポリエチレングリコール(polyethylene-glycol:PEG)の貼布試験,プリックスクラッチ試験,DLSTはすべて陰性であった.PEG IFN α-2bの1回常用量の皮下注射を行った翌日,頸部・前腕に紅斑・丘疹が出現した.光線過敏性試験ではUVBでMED値の低下(<40mJ/cm2)を認めた.
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.