Japanese
English
特集 C型ウイルス肝炎の治療における最近の進歩
3.テラプレビル・シメプレビルとペグインターフェロン/リバビリンの3剤併用療法
Triple therapy of telaprevir or simeprevir with pegylated interferon plus ribavirin
平松直樹
1
Hiramatsu Naoki
1
1大阪大学大学院医学系研究科消化器内科学 講師
キーワード:
TVR減量投与
,
SMV薬剤耐性変異
,
NS3領域遺伝子多型
,
IL-28B SNP
,
CONCERTO study
Keyword:
TVR減量投与
,
SMV薬剤耐性変異
,
NS3領域遺伝子多型
,
IL-28B SNP
,
CONCERTO study
pp.41-49
発行日 2015年3月25日
Published Date 2015/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201504041
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
2011年にgenotype 1高ウイルス量例に対して保険認可となった第一世代プロテアーゼ阻害薬であるテラプレビルとペグインターフェロン(PEG-IFN),リバビリン(RBV)との3剤併用療法では抗ウイルス効果は増強したが,高度の貧血への進行,重篤な皮膚病変の出現など副反応の増強も認めた。2013年12月に保険認可となった第二世代プロテアーゼ阻害薬であるシメプレビルとPEG-IFN,RBVとの3剤併用療法は現時点での第一選択薬であり,PEG-IFN+RBV併用療法に比し副反応はほぼ同等で,著効率は,初回治療例ならびに前治療再燃例で約9割,前治療無効例で4~5割と著明に向上した。