Japanese
English
特集 化学療法剤のPK-PD理論 -応用と限界-
11.抗HIV薬モニタリング(TDM)
HIV drug monitoring
吉野宗宏
1
,
白阪琢磨
2
Yoshino Munehiro
1
,
Shirasaka Takuma
2
1独立行政法人国立病院機構大阪医療センター薬剤科 調剤主任
2独立行政法人国立病院機構大阪医療センター臨床研究センターエイズ先端医療研究部 部長
キーワード:
血中濃度
,
抗HIV薬
,
TDM
,
相互作用
,
遺伝子多型
Keyword:
血中濃度
,
抗HIV薬
,
TDM
,
相互作用
,
遺伝子多型
pp.99-107
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201311099
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わが国における抗HIV薬の臨床成績や薬物動態はおもに外国人でのデータであり,日本人でのデータは少ない。薬物動態学(PK)的観点から抗HIV薬の有効性を維持するためには,抗HIV薬の血中濃度を一定値以上に保ちつつ,副作用軽減のためには必要最小限度の血中濃度にコントロールすることが理論的である。抗HIV療法は多剤併用療法が行われることに加え,抗HIV薬以外の薬剤を併用する機会も数多くみられることから,有効性・安全性の最適な管理を実現するためにも治療薬物モニタリング(TDM)の活用は有効である。