Japanese
English
特集 化学療法剤のPK-PD理論 -応用と限界-
10.カルバペネム系薬のPK-PD理論 -応用と限界-
A carbapenem of pharmacokinetics-pharmacodynamics -Application and limit-
浜田幸宏
1
,
平井潤
2
,
山岸由佳
3
,
三鴨廣繁
4
Hamada Yukihiro
1
,
Hirai Jun
2
,
Yamagishi Yuka
3
,
Mikamo Hiroshige
4
1愛知医科大学病院感染制御部 室長
2愛知医科大学病院感染制御部/愛知医科大学病院感染症科 助教
3愛知医科大学病院感染制御部/愛知医科大学病院感染症科 准教授
4愛知医科大学病院感染制御部/愛知医科大学病院感染症科 主任教授
キーワード:
De-escalation
,
重症感染症
,
最大殺菌作用(bactericidal effect)
,
Carbapenem-resistant Enterobacteriaceae
Keyword:
De-escalation
,
重症感染症
,
最大殺菌作用(bactericidal effect)
,
Carbapenem-resistant Enterobacteriaceae
pp.91-97
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201311091
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近年,高齢化や医療の進歩にともなう免疫不全状態患者,生活習慣病としての糖尿病や高血圧などの基礎疾患を有する患者の増加に加え,各種耐性菌の出現,選択や増加により難治化あるいは重症化傾向を示す感染症が多くみられるようになった。臨床現場では,このような難治性の重症感染症の救命率をいかに向上させるかが大きな課題となっている。本稿では,重症細菌感染症に対してもっとも汎用されるカルバペネム系薬の適正使用を推進するためのPK-PD(薬物動態学-薬力学)理論の基本から応用と限界に言及し解説する。