今月の主題 TDMの臨床応用
総論:基礎と臨床
TDMの臨床応用
平田 純生
1
,
田中 一彦
2
Sumio HIRATA
1
,
Kazuhiko TANAKA
2
1特定医療法人仁真会白鷺病院薬剤科
2兵庫医科大学集中治療部(現:大阪薬科大学臨床薬剤学)
キーワード:
TDM
,
薬物血中濃度
,
薬物動態
Keyword:
TDM
,
薬物血中濃度
,
薬物動態
pp.17-23
発行日 1999年1月15日
Published Date 1999/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542903976
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
TDMは血液あるいは尿,唾液中などに含まれる薬物濃度を測定し,その測定結果を薬物動態学的理論と薬物動力学的理論によって解析し,患者個別に有効かつ安全な薬物療法を実現する手法である.TDMの円滑な実施には医師,検査技師,薬剤師,看護婦などの医療従事者間の良好なチームワークが不可欠である.TDMを臨床応用することによって的確な投与設計,中毒性副作用の防止が可能になるだけでなく,さらには薬物の適正使用による医療費の軽減につながることが考えられ,今後より普及していくものと思われる.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.