Japanese
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特集 化学療法剤のPK-PD理論 -応用と限界-
13.分子標的薬におけるTDM
Therapeutic drug monitoring of molecular target therapy
濱田哲暢
1
Hamada Akinobu
1
1独立行政法人国立がん研究センター研究所TR総合支援グループ臨床薬理部門 部門長
キーワード:
分子標的薬
,
TDM
,
イマチニブ
,
薬物動態学-薬力学解析
Keyword:
分子標的薬
,
TDM
,
イマチニブ
,
薬物動態学-薬力学解析
pp.117-127
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201311117
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治療薬物モニタリング(therapeutic drug monitoring:TDM)を利用した投与量の設定は治療効果の改善と有害作用の回避を目的とするため,がん化学療法にTDMを導入するためには薬物濃度と治療効果との関連が明確にされる必要がある。分子標的治療薬の血中濃度と治療効果の関連を示唆する報告が相次ぎ,わが国では慢性骨髄性白血病治療および消化管腫瘍に適応をもつイマチニブがTDM対象薬として保険承認を得ている。実地医療におけるTDM導入には詳細な薬物動態学-薬力学(PK-PD)研究が重要である。