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特集 化学療法剤のPK-PD理論 -応用と限界-
9.マクロライド
Macrolides
原田陽介
1
,
栁原克紀
2
Harada Yosuke
1
,
Yanagihara Katsunori
2
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病態解析・診断学(臨床検査医学)
2長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 病態解析・診断学(臨床検査医学) 教授
キーワード:
マクロライド
,
AUC/MIC
,
%T>MIC
,
Cmax
,
MIC
Keyword:
マクロライド
,
AUC/MIC
,
%T>MIC
,
Cmax
,
MIC
pp.86-89
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201311086
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マクロライド系抗菌薬は非定型病原体を含めた呼吸器病原体に対する抗菌力が強く,呼吸器感染症の治療薬として汎用されている。薬剤としては,14員環(エリスロマイシン,クラリスロマイシン),15員環(アジスロマイシン)および16員環マクロライド系,および耐性肺炎球菌に対する抗菌活性が増強されたケトライド系抗菌薬(テリスロマイシン)がある。また,抗菌活性だけでなく,抗炎症作用等をもつ抗菌薬としても知られている。本稿ではマクロライド系およびケトライド系のPK-PD(薬物動態学-薬力学)パラメータの特徴を概説した。