特集 感染症外来診療「賢医の選択」—検査・経口薬・ワクチンをどう使えばいいんですか?
【感染症に対する経口薬のChoosing Wisely—適正使用のコツ】
マクロライド
藤友 結実子
1
,
具 芳明
1
1国立国際医療研究センター病院AMR臨床リファレンスセンター
キーワード:
非定型肺炎
,
マクロライド耐性マイコプラズマ
,
マクロライド少量長期投与
,
薬剤耐性対策アクションプラン
,
AMR対策アクションプラン
Keyword:
非定型肺炎
,
マクロライド耐性マイコプラズマ
,
マクロライド少量長期投与
,
薬剤耐性対策アクションプラン
,
AMR対策アクションプラン
pp.503-507
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201454
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Pitfall Case
患者:21歳、男性(大学生)。
既往歴:特になし。
現病歴:1週間ほど前から鼻汁、咽頭違和感、咳嗽が出現。5日前に悪寒があり、39℃台の発熱があった。2日前の朝に解熱したため、大学に行って授業を受けたところ、夜間より再度発熱。昨夜も発熱したが、今朝は解熱していた。咳が3日前からひどくなっているが、痰はあまり絡まない。受診日も日中は大学の授業に出ていたが、咳が続くため、夕方病院を受診。
身体所見:体温38.7℃。SpO2 97%(room air)。咽頭発赤あり、後鼻漏なし。両側肺野の呼吸音はやや減弱しているが、ラ音は聴取しない。呼吸数18回/分。胸部X線写真で右側優位に両側に浸潤影を認めた。咽頭ぬぐい液LAMP(loop-mediated isothermal amplification)法を用いた迅速診断で、マイコプラズマ陽性であった。
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