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特集 感染症薬の動態と耐性菌研究を基盤とした個別化医療の展望
1.抗菌薬の動態と感染症治療の基本
Pharmacokinetics of antimicrobial agents and basic strategy of antimicrobial treatment
西山直哉
1
,
山岸由佳
2
,
三鴨廣繁
3
Nishiyama Naoya
1
,
Yamagishi Yuka
2
,
Mikamo Hiroshige
3
1愛知医科大学病院感染症科・感染制御部/琉球大学大学院医学研究科感染症・呼吸器・消化器内科学
2愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学 准教授
3愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学 主任教授
キーワード:
PK/PD
,
%T>MIC
,
AUC/MIC
,
Cpeak/MIC
Keyword:
PK/PD
,
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,
AUC/MIC
,
Cpeak/MIC
pp.21-27
発行日 2017年3月25日
Published Date 2017/3/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201704021
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適切な抗菌薬の使用は感染症治療の基本であるため,その使用に当たっては,抗菌薬の体内動態と菌側の要因を検討し,どのような菌に対してどのように,投与量,投与間隔を設定すればよいかを検討する薬物動態学/薬力学(Pharmacokinetics/pharmacodynamics:PK/PD)理論を考慮することが重要である。PK/PDを考慮した抗菌薬療法により感染症治療の有効性を高めるのみならず,副作用発現の減少・防止,耐性菌の発現の抑制,医療資源の節約などの効果が得られる。