Japanese
English
特集 化学療法剤のPK-PD理論 -応用と限界-
8.アミノグリコシド
Aminoglycoside
佐藤昭裕
1
,
松本哲哉
2
Sato Akihiro
1
,
Matsumoto Tetsuya
2
1東京医科大学病院感染制御部/感染症科 助教
2東京医科大学微生物学講座 主任教授
キーワード:
アミノグリコシド
,
PK-PD
,
TDM
,
緑膿菌
Keyword:
アミノグリコシド
,
PK-PD
,
TDM
,
緑膿菌
pp.79-85
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201311079
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
アミノグリコシド系は古くから存在する抗菌薬であるがPK-PD(薬物動態学-薬力学)理論により投与方法が変わり,1日1回投与法(once daily dosing:ODD)が現在は推奨されている。1回の投与量を多くしてCpeak/MIC(最小発育阻止濃度)を大きくすることが有効性を確保するために重要となる。一方,主要な副作用である腎毒性はトラフ濃度(Ctrough)との関連性が報告されており,投与回数を減らしてCtroughを低く抑える投与方法が重要である。しかし,MIC測定上の誤差,生体側の要因があるため,すべての患者に対して同じ条件でPK-PD理論を適応することは困難であるということを認識し使用することが重要である。