Japanese
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特集1 いわゆるヒト喰いバクテリアと劇症型感染症
序 -注目される劇症型細菌感染症の現状と理解-
A contemporary understanding on severe invasive diseases caused by flesh-eating bacteria
川端重忠
1
Kawabata Shigetada
1
1大阪大学大学院歯学研究科口腔細菌学教室 教授
キーワード:
壊死性筋膜炎
,
敗血症性ショック
,
病原因子
Keyword:
壊死性筋膜炎
,
敗血症性ショック
,
病原因子
pp.26-27
発行日 2013年6月25日
Published Date 2013/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201307026
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- Abstract 文献概要
いわゆるヒト喰いバクテリアによる重篤な侵襲性疾患を劇症型(細菌)感染症と呼んでいる。感染後数時間~数日以内に,壊死性筋膜炎,敗血症性ショックをともない,数十%の致死率に達することが特徴である。また,初診時における鑑別診断が重要で,これが予後を大きく左右する点で共通している。ヒト喰いバクテリアとして知られている代表的な細菌として,A群レンサ球菌(group A Streptococcus:GAS)やVibrio vulnificusがある。昨年,Aeromonas hydrophilaによる壊死性筋膜炎の症例が報告された。しかしながら,症状は類似していても原因菌は異なることから,各菌種の特性を比較・検討し,正しく理解するために本特集を企画した。