特集 溶連菌感染症を見直す
7.劇症型溶血性レンサ球菌感染症
星野 恵美子
1
1NTT東日本札幌病院小児科
キーワード:
劇症型溶血性レンサ球菌感染症
,
streptococcal toxic shock syndrome
,
STSS
,
壊死性筋膜炎
Keyword:
劇症型溶血性レンサ球菌感染症
,
streptococcal toxic shock syndrome
,
STSS
,
壊死性筋膜炎
pp.1547-1552
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.18888/sh.0000000631
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劇症型溶血性レンサ球菌感染症は,β溶血を示すレンサ球菌を原因とし,突発的に発症して急激に進行する敗血症性ショック病態である.届出基準の変更もあり,近年報告数が大幅に増加している.病状の進行は激烈であり,医療体制の整った今日でさえ致死率は約30%と高い.本疾患の救命率を上げるためには早期発見,早期治療,外科的介入のタイミングを逸しないことが必須である.多忙な日常診療のなかでも,病初期より本疾患の鑑別を考慮できるよう,知識の再確認が肝要である.
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