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特集 災害における感染症とその予防対策
2.スマトラ沖大地震・津波後の感染症救急はどのようなものだったか
What kind of thing was the emergency medicine for infectious diseases after the great earthquake and tsunami off the coast of Sumatra ?
加來浩器
1
Kaku Koki
1
1防衛医科大学校防衛医学研究センター 感染症疫学対策研究官/教授
キーワード:
国際緊急援助活動
,
スマトラ沖大地震・津波
,
感染症リスク評価
,
感染症発生
,
動向監視
,
緊急介入
Keyword:
国際緊急援助活動
,
スマトラ沖大地震・津波
,
感染症リスク評価
,
感染症発生
,
動向監視
,
緊急介入
pp.27-34
発行日 2013年2月25日
Published Date 2013/2/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201303027
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2004年12月に発生したスマトラ沖地震・津波では,JICA(国際協力機構)に引き続き,自衛隊の部隊が国際緊急援助活動を行った。先遣チーム,応急医療チーム,医療航空援助隊がそれぞれの任務を全うするために現地の状況と医療ニーズの把握を行った。ホンジュラス国際緊急援助活動では軍の衛生組織との連携によるプレトリアージが功を奏したが,インドネシアでは,JICA,IOM(国際移住機関),UNICEF(国連児童基金),WHO,アチェ保健局などとの民軍連携を行った。災害発生直後には感染症のリスク評価を行って効果的な対策を講じる必要がある。ただし,支援団体からの診療実績の解析による感染症発生動向監視ではアウトブレイクの早期兆候を見出すのは困難である。