特集 感染症2020―冬のインフルエンザ・夏のオリンピックに備える
トピックス
オリンピックに向けた感染症対策
池上 千晶
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1横浜市健康福祉局健康安全部健康安全課(前 国立感染症研究所感染症疫学センター実地疫学専門家養成プログラム(Field Epidemiology Training Program:FETP))
キーワード:
オリンピック・パラリンピック
,
感染症リスク評価
,
組織間連携
Keyword:
オリンピック・パラリンピック
,
感染症リスク評価
,
組織間連携
pp.117-120
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_117
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Summary
▪オリンピック・パラリンピックの大会関連期間中は,マスギャザリング(MG)に共通する感染症リスクに加え,輸入感染症などの発生リスクが増す.
▪感染症発生時の地域安全と大会運営を維持するために,地域ごとの感染症リスク評価と結果に基づく事前対策が重要である.
▪原因不明の重症感染症や広域事例の早期探知のために,改正された「疑似症」の認知度向上と,円滑な自治体間の情報共有が望まれる.
▪大会に関連する感染症の発生時には,地域内外の多様な組織間の連携が必須となり,事前の関係性の構築が要となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020