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特集 法医学の新たな展開
大地震・津波の教訓を生かす
-――災害法医学の課題
Utilize the DVI training learned from earthquakes and tsunamis
本村 あゆみ
1,2
,
斉藤 久子
2
Ayumi MOTOMURA
1,2
,
Hisako SAITOH
2
1国際医療福祉大学医学部法医学
2千葉大学大学院医学研究院法医学教室
キーワード:
災害
,
検視・検案
,
個人識別
,
DVI(disaster victim identification)
,
多数遺体取扱訓練
Keyword:
災害
,
検視・検案
,
個人識別
,
DVI(disaster victim identification)
,
多数遺体取扱訓練
pp.210-214
発行日 2021年1月16日
Published Date 2021/1/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu27603210
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2011年3月11日の東日本大震災では,死者15,899人,行方不明者2,528人(2020年9月10日,警察庁緊急災害警備本部発表)1)という未曽有の甚大な地震,津波被害を経験した.日本では,これまで阪神・淡路大震災(1995年)などの大規模地震災害に限らず,雲仙や御嶽山などの火山噴火災害,毎年のように起こる台風,豪雨災害などの自然災害によって多数の犠牲者を経験してきた.一方で自然災害だけでなく,1985年の日航機墜落事故に代表されるような重大事故,1995年の地下鉄サリン事件のようなテロといった,人為的災害,特殊災害も記憶に新しい.本稿ではこのような災害における犠牲者について,東日本大震災での活動を軸に紹介するとともに,その問題点,今後の展望について述べる.
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