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連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART I .院内製剤(62)
院内製剤0.5%ガンシクロビル点眼液への薬剤師の関わり
149(1553)~p153(1557)
神田紘介
1
,
中川博雄
1
,
北原隆志
2
,
佐々木均
3
かんだ・こうすけ
1
,
なかがわ・ひろお
1
,
きたはら・たかし
2
,
ささき・ひとし
3
1長崎大学病院薬剤部
2長崎大学病院薬剤部 准教授/副薬剤部長
3長崎大学病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.1553-1557
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201306149
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近年,眼科領域において,免疫健常者のサイトメガロウイルス感染症が重要視されており,その治療にはガンシクロビル点眼液が用いられている。現在のところ,ガンシクロビル点眼液は市販化されておらず,長崎大学病院薬剤部では,院内製剤として0.5%ガンシクロビル点眼液の調製を行い,医療ニーズに応えている。しかし,安定性や安全性についての情報は十分ではなく,薬の適正使用の観点から問題があった。
そこで今回,我々が行ったガンシクロビル点眼液の安定性や安全性の調査への取り組みを紹介する。薬剤師は,薬の適正使用を推進するのが務めであり,製剤を調製するだけでなく,使用成績調査やラボワークを積極的に行い,適正使用へとつなげていく姿勢が重要である。