Japanese
English
臨床検査のピットフォール
脱灰液が核酸品質に与える影響に注意
吹谷 美佳
1
,
丸川 活司
1
,
安孫子 光春
1
1北海道大学病院病理部
pp.774-777
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543206902
- 有料閲覧
PPV購入案内
1,320円 (1,200円+税10%) こちらは、774ページから777ページの文献です。
PPV(ペイ・パー・ビュー)とは、論文(記事)単位で購入・閲覧ができるサービスです。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
はじめに
組織標本を作製する過程において,組織検体に骨,歯,石灰化病変のような硬組織が含まれている場合,そのままでは切り出しやミクロトームでの薄切は非常に困難である.そこで,酸などにより組織内の炭酸カルシウムをカルシウム塩に分解し,あらかじめ切り出しや薄切が可能な硬さまで変化させておく必要がある.このように石灰化組織から石灰を除去する操作を脱灰といい,脱灰操作に求められる条件としては,組織検体の膨化・収縮・溶解などの変性が起こらず,染色性に影響がないことが挙げられる.
現在,病理検査室で行われている脱灰法には,無機酸である塩酸や硝酸,有機酸であるギ酸などを単独で用いる方法と,プランク・リュクロ(Plank-Rychlo)液のように有機酸と無機酸を混合したものを用いる方法の他に,EDTA(ethylenediaminetetraacetic acid)やクエン酸などのキレート剤を用いる方法があるが,脱灰操作を用いた場合の欠点として,HE(hematoxylin-eosin)染色でのヘマトキシリンの染色性の低下や,免疫組織化学染色での抗原性失活による発色感度の減弱などが報告されている1,2).しかし,脱灰操作による核酸品質への影響に関する報告3〜5)は少ないことから,薄切時に利用される表面脱灰法を用い,これらが核酸品質に与える影響について考えてみたい.

Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.

