連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わり PART I .院内製剤(70)
リファンピシン外用液0.1%の院内製剤化およびその品質の検討
白石洋輔
1
,
舟橋智美
1
,
川澄紀代
2
,
松浦克彦
3
1愛知医科大学病院薬剤部
2愛知医科大学病院薬剤部室長
3愛知医科大学病院薬剤部薬剤部長
pp.2693-2698
発行日 2014年12月1日
Published Date 2014/12/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201411141
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2012年に日本病院薬剤師会より「院内製剤の調製及び使用に関する指針(Version 1.0)」が策定され,院内製剤に必要な医療機関内の手続きに関する基準および院内製剤の品質保証方法等が定められた。このため,各医療機関では院内製剤について,製造手順を整備しつつある。愛知医科大学病院でも,院内製剤品の申請から使用許可までの手続きや提出書類を整備するとともに,製剤品の品質を保証するためのデータを収集している。今回,リファンピシン(RFP)外用液0.1%の各保存条件における長期安定性を確認した。室温保存ではガラス透明瓶,ガラス遮光瓶のいずれも調製後3日で残存率は90%未満に低下した。冷所保存ではガラス透明瓶,ガラス遮光瓶のいずれも調製後14日まで残存率は90%以上であった。よって,RFP外用液0.1%はガラス透明瓶で冷所に保存し,使用期限を調製後14日とすることが望ましいと考えられた。