連載 医薬品情報(DI)室より 注目の新薬情報〈21〉
インチュニブⓇ錠1mg,同3mg
八木達也
1
,
見野靖晃
1
,
菊池直香
1
,
川上純一
2
1浜松医科大学医学部附属病院薬剤部
2浜松医科大学医学部附属病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.2344-2346
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201710160
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◆製剤の特徴 「インチュニブ®錠1mg,同3mg(グアンファシン塩酸塩)」は,小児期における注意欠陥/多動性障害(AD/HD)を効能・効果とする選択的α2Aアドレナリン受容体作動薬である。本邦において,AD/HDの治療薬としては,既存のメチルフェニデート塩酸塩(コンサータ®:1日1回 朝服用),アトモキセチン塩酸塩(ストラテラ®:1日2回服用)に加えて3成分目となる。AD/HD治療薬は大きく分けて「中枢性刺激薬」と「非中枢性刺激薬」に分類される。インチュニブ®錠は「非中枢性刺激薬」に分類され,中枢性刺激薬の塩酸メチルフェニデートで問題となる「依存性」,「耐性」や「乱用」などの発現リスクが低い薬剤となっている。