連載 医薬品情報(DI)室より 注目の新薬情報〈3〉
タケキャブ®錠10mg,同20mg
神田紘介
1
1長崎大学病院薬剤部薬品情報室
pp.1148-1149
発行日 2016年4月1日
Published Date 2016/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201604168
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◆ 製剤の特徴 「タケキャブ®錠10mg,同20mg」(ボノプラザンフマル酸塩)は,H+,K+-ATPaseにおいてK+イオンを競合的に阻害するP-CABと呼ばれる新しいカテゴリーのプロトンポンプ阻害剤(PPI)である。本剤は直接K+イオン結合部位に作用するため,酸による活性化が必要なPPIに比べ,阻害効果が速い。また酸性環境下で安定であり,細胞の分泌細管に高濃度に集積し長時間残存するため,効果の持続が期待できる。現在,国内のみで承認・販売されている。