連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(114)
脳卒中病棟における薬剤師の取り組み
細谷龍一郎
1
,
宗山真梨奈
1
,
島智子
1
1武蔵野赤十字病院薬剤部
pp.1115-1121
発行日 2017年4月1日
Published Date 2017/4/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201704151
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武蔵野赤十字病院は脳卒中専門病棟を有し,年間約350名の脳卒中患者を受け入れ,治療を行っている。脳卒中は再発率が高く,発症後は麻痺等の運動機能障害が残存することもある。病状をコントロールし,再発を予防する上で服薬アドヒアランスは重要であり,患者個々に合わせた退院支援が必要である。脳卒中専門病棟では,薬剤師を含めた多職種で患者の退院支援に取り組んでいる。軽症脳梗塞患者を対象にした薬剤師の退院支援調査では,薬剤師の早期介入とその取り組み内容が明らかになった。本稿では,脳卒中病棟特有と思われる薬剤師の取り組みを紹介し,脳卒中の再発予防,そして患者QOL(quality of life)向上に向けた服薬支援について考える。