特集 固定チームナーシング(継続受持ち方式)
混合病棟での取り組み
中川 真理子
1
1関西労災病院
pp.180-184
発行日 1995年3月30日
Published Date 1995/3/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686902183
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当院看護部は,1989年から5年間の複年次計画でプライマリナーシングを志向した看護提供方式(以下,受持ち制)を推進し,当病棟ではその方針を受けて,ユニット内の学習を重ねて1992年4月から一部受持ち制を導入した.そのなかで,患者と看護婦の信頼関係は深まり,そのことによって看護婦は看護の心に気づく機会となり,看護のやりがいを実感した.しかし,チームナーシングに一部受持ち制を取り入れた方式では,担当患者を必ずしも勤務時に受持てるとは限らず,業務を終えてから指導するために訪問していた.
この問題を解決するために,目標達成に向けたチーム活動をしている固定チームナーシング方式に,プライマリナーシングの精神を取り入れて,固定チーム継続受持ち制にした.この方式の特色は,ひとりの患者にはひとりの担当看護婦が存在し,責任を持って看護を提供することにあり,担当看護婦が不在の時は,チームでサポートし,24時間のケアを継続できることである.
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