連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(126)
地域包括ケア病棟における病棟薬剤師の役割について~医師への処方・検査提案ならびに退院時の取り組みについて~
粟野萌
1
,
近藤智彦
1
,
木村匡男
2
1鈴鹿回生病院薬剤管理課
2鈴鹿回生病院薬剤管理課 課長
pp.2289-2293
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.20837/12018102289
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鈴鹿回生病院は2017年1月より地域包括ケア病棟を開設し,他病棟と同様に病棟薬剤師を配置して医師への処方・検査提案や処方支援など病棟薬剤業務を積極的に行ってきた。今回,これまで行ってきた処方・検査提案件数について,件数,受け入れ率,提案内容を一般病棟と比較するとともに,医師・看護師にアンケート調査を実施し,今後地域包括ケア病棟で求められる役割について検討した。その結果,地域包括ケア病棟では一般病棟と同様に処方・検査提案を行っており,提案内容は持参薬に関連した内容が多い傾向にあった。また,アンケート調査では,地域包括ケア病棟で行っている病棟薬剤業務について他職種から高い評価が得られた。今後も病棟薬剤業務を積極的に行っていくことで,地域包括ケア病棟における専任薬剤師の必要性をアピールしていきたい。