連載 患者のQOL向上と薬剤師の関わりPART II .服薬指導と病棟活動(117)
集中治療室(ICU)および脳卒中ケアユニット(SCU)における薬剤師の取り組み
島谷佳見
1
,
中村英子
2
1東京都保健医療公社 荏原病院薬剤科
2東京都保健医療公社 荏原病院薬剤科 薬剤科長
pp.1725-1730
発行日 2017年7月1日
Published Date 2017/7/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201707151
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平成28年(2016年)度の診療報酬改定では,病棟薬剤業務実施加算2(1日につき80点)が新設された。集中治療病棟での病棟薬剤業務は,医療安全の視点からも経済的にも効果が高いと言われている。本稿では,二次救急の指定医療機関での集中治療病棟における薬剤師の取り組みを報告する。具体的には,① 定数配置薬の見直し,② 看護師向け勉強会の実施,③ カンファレンスへの参加,④ 薬剤管理指導業務,などである。また,集中治療領域での緊急入院や急な状態変化などについては24時間対応しなければならない。そこで担当者以外の薬剤師や他職種との連携体制についても紹介する。