連載 リスクマネジメント~院内での薬剤師の活動~(110)
薬局薬剤師による 認知症対応力向上について
土居由有子
1
1株式会社アインホールディングス上席執行役員/国際医療福祉大学大学院
pp.133-136
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201701133
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2015年1月に厚生労働省より認知症施策推進総合戦略である新オレンジプランが新たに打ち出され,ここでは社会全体で認知症の人と家族を支えていくことが求められている。認知症の早期診断・早期対応のための体制整備に初めて「歯科医師・薬剤師の認知症対応力向上」が明文化されたことより,薬剤師も地域包括ケアシステムの中で多職種連携スタッフとしての役割を果たさなければならない。認知症領域にチームの一員として参画できる能力と適正を備え,認知症の人とその家族等に対して薬学的視点を踏まえた適切な助言および対応ができる薬剤師の養成が急務と考え,日本薬局学会では2015年に「認知症研修認定薬剤師制度」を創設した。