特集 在宅での薬の服用・管理を考える
訪問看護に求められる外部への働きかけと内部からの向上―薬局・薬剤師との連携と高度管理医療機器の取り扱い
松木 満里子
1
1横浜市青葉区メディカルセンター
pp.291-294
発行日 2009年4月15日
Published Date 2009/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688101303
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この特集のお話をいただいて,訪問看護ステーションでの服薬管理業務がどのくらいの頻度なのかが気になり,早速当ステーションの実績を確認してみました。結果は147人中68%に相当する100人の利用者に対して,何かしらの服薬に関するケアをしているというものでした。このなかには点滴や中心静脈栄養,外用薬は含まれていないので,在宅での薬の管理がいかに訪問看護に委ねられているかがわかります。
しかし,そんな話をすると,
「ちょっと待ってください。看護師さんだけで解決しないで,いろいろな診療科からたくさんの種類の薬が出ているような患者さんがいたら,薬剤師に相談してください。便秘しやすい人に便秘の副作用のある薬を出して,さらに下剤や浣腸を出して調整する先生が多くいますが,私たちに相談してくれれば同じ薬効でも便秘になりにくい薬を探して先生に提案しますから。どんどん相談してください」
こう言ってくださる薬剤師さんが横浜市青葉区にはいます。まずはこの薬剤師さんとの関わりについてお話しましょう。とても頼りになるこの薬剤師さんとの出会いは,今から5年ほど前にさかのぼります。
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