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第25回日本医療薬学会年会 年会テーマ「医療薬学の進歩と未来 ~次の四半世紀に向けて~」
pp.30-43
発行日 2016年1月1日
Published Date 2016/1/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201601030
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第25回日本医療薬学会年会が2015年11月21~ 23日,横浜市内のパシフィコ横浜で開催された。年会テーマは「医療薬学の進歩と未来~次の四半世紀に向けて~」,年会長は東京医科歯科大学大学院薬物動態学分野教授・安原眞人氏。本学会は,前身である日本病院薬学会が1990年6月に設立されてから,2015年で25年目の節目を迎えた。この間,医療と薬剤師を取り巻く環境は劇的に変化し,薬剤師の職能を支える医療薬学の研究・教育も大きな発展を遂げてきた。2006年の薬学教育6年制開始を挟み,薬剤師の社会的役割がますます重要になったこの四半世紀には,地域医療の拡充や後発医薬品へのシフト加速など,医療そのものの基盤を塗り変えるような変革が相次ぎ,薬剤師にとっても常に自らの職能のあり方を見つめさせられる機会が多かった。さらなる四半世紀を実り豊かなものとするために,いまこそ医療薬学のなお一層の充実が求められていると言えるだろう。年会では,薬剤師職能を改めて振り返る特別講演のほか,精神科医療が在宅へと移行する中で,薬剤師の責務とは何かを考えるシンポジウムが催され,関係者から最新の報告がなされた。