連載 りれー随筆・204
助産婦歴四半世紀
西 幸江
1
1聖バルナバ病院産科
pp.1014-1015
発行日 2001年11月25日
Published Date 2001/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611902770
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私はまもなく半世紀を生きることになる。そして助産婦としては四半世紀働いたことになる。 助産婦になるときの私の動機は「夢ふくらませて」というものではなかった。看護学生時代,産科病棟実習はどちらかと言えば嫌いだった。なぜって,助産婦が怖かったのだ。実習から戻ると友人たちとよくグチり合ったものだった。
なのに,看護婦として就職,ある春の部署異動で,産科病棟に配属されることになった。発表の日私は帰省していたが,発表を見た友人が電話をくれた。私が産科病棟を嫌がっていることを知っていて心配してくれたのだった。そのときは本当に,どうしようかと悩んだ。
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