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日本薬学会第136年会 年会テーマ「次世代の薬学への羅針盤 ~新しい薬学への出帆~」
pp.1216-1226
発行日 2016年5月1日
Published Date 2016/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201605034
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日本薬学会第136年会が3月26~29日,横浜市内のパシフィコ横浜で開催された。年会テーマは「次世代の薬学への羅針盤~新しい薬学への出帆~」,組織委員長は北里大学薬学部長/公衆衛生学教授・伊藤智夫氏。1880(明治13)年に設立された日本薬学会は,日本でも有数の伝統ある学術団体であり,設立当初は約30人であった会員数も,今や2万人に及ぶ。会員の所属も多岐にわたり,生命科学関連の基礎研究者から,医薬創製に関わる製薬産業の社員,医薬品を直接取り扱う薬剤師などにまで広がっている。日本の薬学を取り巻く状況は,2015年度入学生から改訂モデル・コアカリキュラムによる教育が始まり,6年制薬学教育も再出発の時期となっている。また,2016年3月には,6年制薬学教育の博士課程(修業年限4年)の修了生が初めて世に出るなど,創薬関連の研究者育成の面でも新たな時代を迎えている。薬学が直面する諸課題を解決するにあたって,幅広い関係者が集う本学会の果たすべき役割は大きい。年会では,日本の創薬を活性化する方策や,国立大学薬学部による薬剤師養成のあり方について,シンポジウムで活発な討議が行われた。