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第26回日本医療薬学会年会年会テーマ「明日を創るチーム医療」
pp.2432-2445
発行日 2016年11月1日
Published Date 2016/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201611034
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第26回日本医療薬学会年会が9月17~ 19日,京都市内の国立京都国際会館ほかで開催された。年会テーマは「明日を創るチーム医療」,年会長は京都大学医学部附属病院薬剤部教授/薬剤部長・松原和夫氏。日進月歩で発展する現代医療の中で,薬剤師の役割も時代とともに変化し,かつてのような正確な調剤と医薬品供給を担う職務に加えて,薬物療法の有効性や安全性を包括的に担保する専門職という存在に移行しつつある。こういった状況にあって,医療のあり方そのものを変えるキーワードとして,「チーム医療」はますます注目を集めるようになってきたが,そのチームは病院内にとどまらず地域へ拡大し始めており,病院薬剤師と保険薬局薬剤師の連携はさらに重要になっている。医薬品の適正使用を推進する専門職として,薬剤師に寄せられる期待は今後なお一層,大きなものになっていくと言えるだろう。年会では,禁忌薬処方を巡る規制と医療現場のギャップについてのほか,地域におけるチーム医療を推進するための病診薬連携のあり方を考えるシンポジウムが開かれ,関係者の間で活発な討論が行われた。