連載 クリニカル・パスと薬剤師(58) 計画と実践のノウ・ハウ
群馬県脳卒中地域連携クリニカルパス ~薬剤シートの作成と運用~
髙麗貴史
1
,
朝倉健
2
1前橋赤十字病院薬剤部
2前橋赤十字病院薬剤部 脳神経外科
pp.2185-2190
発行日 2015年9月1日
Published Date 2015/9/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201509141
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入院患者の多くは複数の医療機関で治療を受けている。だが情報の収集や伝達が不十分で,入院とともに既往疾患の治療中断がしばしば見受けられる。脳卒中で急性期治療を受けた患者の多くは退院後や転院後も治療が継続されるため,薬物治療の情報伝達は必須となる。 今回,群馬脳卒中医療連携の会による群馬県共通の脳卒中地域連携クリニカルパスの改訂に伴い,正確な薬剤情報の提供を目的に薬剤シートを作成した。今後,この薬剤シートを活用し,薬剤師が脳卒中地域連携に積極的に関与し,患者にとってシームレスな薬学的管理が行えることを期待する。