発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201505137
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薬物濃度モニタリング(TDM)による投与量設計は,薬物治療の有効性および安全性を確保する上で極めて重要であり,薬剤師の重要な業務の一つとなっている。しかしながら,特殊な疾患背景を有する患者における薬物動態変化を理論的に組み入れた薬物動態解析法は未確立の部分が多く,実臨床においては投与量設計に難渋することも少なくない。東京大学医学部附属病院においては,特に腎機能障害患者を対象として,腎障害の進行や腎代替療法の導入による薬物動態変化を定量的に組み入れた薬物動態モデルを開発し,日常業務に応用するとともに積極的に情報発信している。