感染症Basicレクチャー 明日からの診療に使えるエッセンス(第3回)
抗菌薬の作用機序,薬物動態と投与計画,腎障害患者への投与,経口抗菌薬 一つ一つの抗菌薬を学ぶ前に知っておきたいこと
上原 由紀
1
1順天堂大学 大学院医学研究科感染制御科学
キーワード:
抗細菌剤
,
細菌感染症
,
投薬計画
,
経口投与
,
薬物動態学
,
腎機能障害
Keyword:
Administration, Oral
,
Drug Administration Schedule
,
Anti-Bacterial Agents
,
Bacterial Infections
,
Pharmacokinetics
,
Renal Insufficiency
pp.139-143
発行日 2016年7月1日
Published Date 2016/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2016259159
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十分な投与量と投与間隔が設定されていれば,普段は殺菌的か静菌的かは考えない.一方,感染性心内膜炎,細菌性髄膜炎,重症黄色ブドウ球菌感染症,重症グラム陰性桿菌感染症,好中球減少症などでは殺菌的抗菌薬が必要である.各薬剤の薬動態/薬力学(pharmacokinetics/pharmacodynamics:pK/pD)を考えて投与設計を行う.経口薬は生体内利用率(bioavailability)の高いものを最大量用いる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016