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綜説
タクロリムスの薬物動態・薬理遺伝学と個別投与量設計
Pharmacokinetics and pharmacogenetics of tacrolimus, and its personalized medicine
佐藤 滋
1
,
三浦 昌朋
2
Shigeru Satoh
1
,
Masatomo Miura
2
1秋田大学医学部腎疾患先端医療センター
2秋田大学医学部附属病院薬剤部
キーワード:
腎移植
,
タクロリムス
,
個別投与量設計
Keyword:
腎移植
,
タクロリムス
,
個別投与量設計
pp.9-18
発行日 2014年1月20日
Published Date 2014/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103404
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要旨 カルシニューリン阻害薬であるタクロリムスは,わが国で開発された免疫抑制薬であり,世界で広く使用されている最も強力なT細胞抑制薬である。しかし,腎毒性があり,その治療の適正血中濃度領域は狭い。タクロリムスの薬物動態は代謝酵素の遺伝子多型を含め,さまざまな因子によって影響を受ける。ここでは,筆者らの研究成果を中心に,腎移植におけるタクロリムスの薬物動態・薬理遺伝学を紹介する。さらに,遺伝子多型を基にしたタクロリムスの個別投与量設計についても,記載する。
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