特集 最新の腎疾患診療とその展望
6.小児慢性腎臓病(CKD)の最新知識
香美祥二
1
1徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部発生発達医学講座小児医学分野・教授
pp.1337-1341
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201505101
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小児慢性腎臓病(CKD)は,成人CKDに比べて診断や治療において大きく異なる部分があるために,その相違点を認識しておくことは医療者にとって重要である。また,小児は発育段階にあり,診療内容がCKD患児の将来に重大な影響を及ぼすため,小児科医には絶えずCKD診療の質向上が求められている。近年,日本小児腎臓病学会は,小児腎疾患の診療レベルの標準化とさらなる発展を目指して,CKDについてCKD診断・治療ガイドラインを作成し,公表してきた。本稿では,その中から特に小児科CKD診療について,特徴的な部分や最新知見を取り上げ解説する。