特集 最新の腎疾患診療とその展望
5.急性腎障害(AKI)の最新知識
井上紘輔
1
,
寺田典生
2
1高知大学医学部内分泌代謝・腎臓内科
2高知大学医学部内分泌代謝・腎臓内科 教授/附属病院科長
pp.1331-1335
発行日 2015年5月1日
Published Date 2015/5/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201505095
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急性腎障害(AKI)は,この10年の間に診断基準,重症度分類が提示され,国際的に基準が統一されつつある。これらにより,従来の治療法が見直されるとともに,尿中L-FABP(Liver-type Fatty Acid-Binding Protein),NGAL(Neutrophil Gelatinase-Associated Lipocalin),IL(interleukin)-18といった新たな腎障害のバイオマーカー,治療法の開発が進められている。また,AKIに関連のあるマイトファジーの解明,再生医療といった観点からの新たな治療法も検討されている。本稿ではこれらAKIの最新知見につき概説する。