特集1 日本版RMP(医薬品リスク管理計画)の展望
6.患者の視点から見たリスクマネージメントプラン
花井十伍
1
1全国薬害被害者団体連絡協議会・代表世話人
pp.2607-2609
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201311109
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繰り返される薬害によって,医薬品の安全監視体制は繰り返し見直されてきた。その一方で,より有効な医薬品を可能な限り患者に届けることも極めて重要である。しかしながら,市販前における安全性の確認は,治験の規模と期間に依存する。結果として,医薬品承認はより迅速な方向に向かうとともに,市販後安全対策の強化が重要な課題となってきている。RMP(医薬品リスク管理計画)は企業に対して,より具体的戦略を持った個々の医薬品の市販後安全対策を求めるものであるが,患者がより安全に医薬品を使用するためにRMPが役立つためには,製薬企業の努力だけではなく医療現場の体制整備や医薬品に対する意識の向上が重要である。