特集 病院が倒産するとき
[インタビュー]病院経営におけるリスクマネージメント
師岡 孝次
1,2
1東海大学工学部経営工学科
2東海大学医学部
pp.558-559
発行日 1995年6月1日
Published Date 1995/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901529
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阪神・淡路大震災により危機管理という言葉がクローズアップされましたが,リスクマネージメントの役割が非常に重要になっています.
これまで日本では,リスクマネージメントという考え方が希薄で,外国に比較して非常に遅れているといえます.今回の阪神・淡路大震災では,医療関係に限っても10人の医師が亡くなり,約1,000か所の診療所が倒壊し,約20か所の病院がその機能を喪失しました.私も日本医師会の医療システム委員である関係で,兵庫県や神戸市の医師会関係の被災状況には関心を持ち,また現地の神戸医師会の役員の方から「テレビで見ているだけではだめだ.神戸まで来なさい」とのことで,現地を一泊二日で視察してまいりした.アスベスト・ダストによる肺癌のリスクは極めて大きいという実感でした.
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