特集2 骨粗鬆症治療における疼痛対策の意義 ~QOL向上をめざして~
1.カルシトニンの歴史
折茂肇
1
1医療法人財団 健康院・理事長/公益財団法人 骨粗鬆症財団・理事長
pp.2611-2637
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201311113
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1)わが国における骨粗鬆症治療薬の開発の歴史につき概説した。
2)カルシトニン(CT)についてサイロカルシトニンの発見,鰓後腺カルシトニンの発見等CT研究の歴史的事項について述べ,さらにCTの生物一般およびヒトにおける生理的意義について解説した。
3)ウナギCTについてウナギCTの発見からその単離,分離精製,一次構造の決定に至るまでの過程につき解説し,さらにウナギCTの生理活性,生理的役割につき述べた。
4)エルカトニン(ウナギCTの誘導体)は,その生理活性が天然ウナギCTと全く同等で,かつより安定であることを述べた。
5)エルカトニンの臨床的応用の現状につき述べた。