特集 病棟薬剤業務実施加算の意義と今後への期待
3.看護師の立場からの期待
荒井有美
1
あらい・ゆみ
1
1北里大学病院医療安全管理室
pp.1477-1479
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201306073
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筆者は,病棟薬剤師,看護師を経て,現在は医療安全管理者として勤務しているが,看護師の時も現在も,薬剤師の病棟業務への介入が望まれる場面に多く出会っている。例えば,患者の病態を考慮した輸液ルー卜の設定,混濁の恐れのある注射剤の投与経路や混合方法,服薬困難時の対処,適正な服薬についての患者指導など多岐にわたる。また薬物治療に求められる薬剤知識は基礎的なものから,高度で専門的なものまで膨大な量にのぼる。このような背景から2012年度の診療報酬改定で「病棟薬剤業務実施加算」が新設された。本稿では看護師の立場から,医療安全管理の視点,持参薬管理,医薬品情報提供を行う薬剤師への期待,また職種間連携の必要性について述べていきたい。