特集 病棟薬剤業務実施加算の意義と今後への期待
2.医師の立場からの期待
中村俊介
1
,
有賀徹
2
なかむら・しゅんすけ
1
,
あるが・とおる
2
1昭和大学医学部救急医学講座 准教授
2昭和大学医学部救急医学講座 教授
pp.1471-1475
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201306067
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病棟薬剤業務実施加算は,勤務医等の負担軽減と薬物療法の有効性・安全性の向上を目的として,この度新たに設けられた。そこで定められた病棟薬剤業務とは,薬物の専門職である薬剤師本来の職務およびチーム医療の一員としての多職種間での連携と補完,これらの実践に他ならない。つまり目指すところは,薬剤師によるチーム医療の推進および医療の質の向上にある。薬剤師による病棟業務が実施されると,薬剤師のチーム医療への参加が促進され,有機的なチーム医療の展開へと繋がることになる。
今回の病棟薬剤業務実施加算の新設によって,病棟への薬剤師の配置が標準化されること,またチーム医療に関する議論が深まることに対して,大きな期待が寄せられている。