特集 病棟薬剤業務実施加算の意義と今後への期待
4.広島大学病院における取り組み
畝井浩子
1
,
佐伯康之
2
,
木平健治
3
うねい・ひろこ
1
,
さえき・やすゆき
2
,
きひら・けんじ
3
1広島大学病院薬剤部 副薬剤部長
2広島大学病院薬剤部
3広島大学病院薬剤部 教授/薬剤部長
pp.1481-1485
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.20837/1201306077
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病棟薬剤業務実施加算の意義は,薬剤師が病棟に常駐して患者の薬物療法を管理する業務が,初めて診療体制として認められた点にある。これは全病棟・全患者を対象としており,限られたマンパワーで,全病棟へ病棟専従薬剤師を配置して「医薬品適正使用のサイクル」における全過程に薬剤師が関与し,薬物療法を管理する体制を確立することが求められる。病棟薬剤業務実施加算は薬剤管理指導業務の土台の上にあり,一連の業務として推進していかなければならない。急速に高度化・複雑化する医療に伴い,安全かつ適切な薬物療法の提供における薬剤師の専門性に対する認識は高まり,その期待は大きい。今後 は薬剤師の業務に関する客観的評価を示していくことが重要である。